* むずかしいことばの意味が下の方にのってます




1 宮崎港開港記念式典


  平成2年4月19日 フェリー就航(しゅうこう)第一船(フェリーふ頭前)

    

     宮崎港発のフェリーが就航した。

    


 「流通、観光基地へ船出〜宮崎港、夢膨らむ開港式」

                    (平成2年4月20日付 宮崎日日新聞)

 南九州の流通拠点、観光基地として整備が進められている宮崎港に6千トン級カーフェリー岸壁とフェリーターミナルが完成。併せて(あわせて)大阪南港間のフェリー初就航(はつしゅうこう)を祝って19日、開港記念式典が現地で開かれた。関係者、一般県民ら多数が出席し、海の玄関口として装い(よそおい)新たになった宮崎港の船出を喜び合った。本県の高速交通網(こうそくこうつうもう)は空港に次いで、宮崎港の整備が着実に進んでいることから、高速道の実現を残すだけとなった。
 記念式典で松方知事は「物流拠点(ぶつりゅうきょてん)、海洋性レクリエーション基地、また県民の憩い(いこい)の場として宮崎港は生まれ変わった。今後は国際観光バース、マリーナ整備に取り組む」とあいさつ。テープカット、くす玉割りに続いて同港からの第1便となるカーフェリー「はまゆう」(5,880トン)に乗船するトラック運転手らに花束を贈った。また、アトラクションとして県警音楽隊カラーガード隊の演奏、宮崎市の宮崎港小児童の合唱が披露(ひろう)された。
 「はまゆう」からは五色のテープが投げられ、午後4時、汽笛を合図にゆっくり離岸(りがん)した。
 宮崎校の開港に関係者の期待は大きく、宮崎商工会議所の塩見一郎会頭は「南九州の港では宮崎港が最も東京に近い。物流基地、リゾートの玄関口として飛躍(ひやく)してほしい。今後は新たな航路開設も必要だ」という。
 同港は今後、6千トン級フェリー岸壁北側に1万トンクラスが接岸できるふ頭(水深9m、長さ165m)を平成4年度完成予定で、また、その北側に5万トン級の旅客船も受け入れる国際観光バース(水深12m、長さ300m)を同7年度完成の建設を進める。マリーナや人工海浜(じんこうかいひん)を含めすべての施設ができあがるのは同12年度の見込み。総事業費1360億円が予定されている。

提供 宮崎日日新聞社

 

 
2 宮崎港の将来

 宮崎港は、厳しい自然条件等のため、本格的な開発整備は遅れていました。
 しかし、難工事(なんこうじ)の連続にもかかわらず、精力的な事業の推進により、着工からわずか10年あまりの 平成2年春には、新港開港の目標を達成しました。
 近くに県都(けんと)である宮崎市があり、九州自動車道や宮崎空港などの高速交通機能に恵まれているので、南九州の物流拠点として今後ますますの発展が期待されています。
 また、現在の港湾計画で海洋性レクリエーションゾーン、交流ゾーンに位置付けられているエリアに おいては、直轄(ちょっかつ )で手がけている国際観光船バースの他マリーナや人工海浜の整備が進められています。

 宮崎港完成バース図 

    岸壁(−12m)完成バース図 


 平成2年に(−7.5m)フェリー岸壁完成、平成5年には(−9.0m)岸壁が完成し、港は飛躍的に拡大しています。
 これからの南九州の流通拠点としての充実を図るとともに「宮崎日南海岸リゾート構想」の一環(いっかん)としてマリーナ、人工海浜を位置づけし、21世紀を目指した総合的な港湾整備を進めることにしています。


   観光船 飛鳥(あすか)
  

一ツ葉人工ビーチ 

 


* むずかしいことばの意味

 就航(しゅうこう)・・・船や飛行機などが初めて航路につくこと
 ふ頭・・・港の中で船を横付けして旅客の乗り降りや貨物の上げ下ろしをするためのところ
 拠点(きょてん)・・・活動のよりどころになる地点
 バース・・・船着き場
 マリーナ・・・ヨットが着く港
 飛躍(ひやく)・・・地位が上がること
 人工海浜(じんこうかいひん)・・・人が手を加えてつくった浜辺
 県都(けんと)・・・県庁所在地のこと