高等学校情報モラル指導カリキュラム例
○ 情報モラル教育の現状と課題
⑴ 携帯電話やメールでコミュニケーションを図っているため、トラブルが絶えない。
⑵ 情報社会の特性を理解していない。
○ 情報モラル教育の目標
⑴ ネット上のトラブルを未然に防いだり、適切に対応できるよう「安全への知恵」に重点を置いて指導する。
⑵ 情報リテラシーの育成を図るため、「情報社会の倫理」に重点を置いて指導するとともに、「公共的なネットワーク社会」を通して、情報
社会の一員としての自覚を持たせる。
○ 情報モラル指導カリキュラム例
●重点目標
情報社会において、責任あ
る態度をとり、義務を果た
す
○学習項目
・情報技術を悪用しない
(教科等)
・情報発信者としての責任あ
る態度と義務を果たす
(教科等)
●重点目標
情報に関する法律の内容を積
極的に理解し、適切に行動す
る
○学習項目
・違法情報や、違法な売買が何
かを知り、利用したり加担し
たりしない(教科等)
・違法な商法を知り、関わらな
いようにする(教科等)
●重点目標
・情報社会の特性を意識しなが
ら行動する
・トラブルに遭遇したとき、さ
まざまな方法で解決できる知
識と技術を持つ
○学習項目
・ネットワーク上の犯罪の手口
を知り、犯罪から身を守る
(教科等)
・ネットオークションやネット
ショッピングでの問題点を知
り、適切に対処できる
(教科等)
・携帯電話、スマートフォンの
様々なサービスの仕組みを知
る (SNS、無料アプリ等)
(情報)
●重点目標
情報セキュリティの基礎的な
知識を身に付け、適切な行動
ができる
○学習項目
暗号化によって情報を守るこ
とを知り、活用する(教科等)
(https、SSL、BCC、CCなど)
●重点目標
ネットワークの公共性
を維持するために、主
体的に行動する
○学習項目
・ネット上の迷惑行為は、
見過ごさない(教科等)
・情報技術の悪用を見過
ごさない(教科等)
・ネットワーク上のコミ
ュニティに、適切に参
加や運営ができる
(意識・ルール)
(現代社会)
●重点目標
個人の権利(人格権、肖像
権など)を理解し、尊重す
る
○学習項目
人格権、肖像権について理
解し、尊重する(教科等)
●重点目標
情報社会の活動に関するルー
ルや法律を理解し、適切に行
動する
○学習項目
・知的財産権を尊重し、ルール
に則した取扱いができる
(教科等)
・個人情報保護法に則して、情
報の取扱いができる
(教科等)
●重点目標
・情報の信頼性を吟味し、適切
に対応できる
・自他の情報の安全な取り扱い
に関して、正しい知識を持っ
て行動できる
○学習項目
・誹謗中傷、個人情報、プライ
バシー侵害などの権利の侵害
とは何かを正しく理解する
(教科等)
・フィッシング詐欺、ワンクリ
ック詐欺の対処法を知る
(教科等)
●重点目標
情報セキュリティに関し、事
前対策・緊急対応・事後対策
ができる
○学習項目
・ウィルスに対し、事前対策・
緊急対応・事後対策が取れる
・パソコンやパソコンの情報を
的確に守る技法を知り、実行
できる(教科等)
・ネットワークを介した攻撃に
対し、対策・対応が取れる
(ウィルス対策ソフトの活用)
(教科等)
●重点目標
著作権などの知的財産権を
理解し、尊重する
○学習項目
著作権について理解する
(教科等)
●重点目標
契約の内容を正確に把握し、
適切に行動する
○学習項目
ソフトウェアや情報サービス
における契約の意味を知り、
遵守できる(教科等)
●重点目標
・健康の面に配慮した、情報メ
ディアとの関わり方を意識し
行動できる
・自他の安全面に配慮した、情
報メディアとの関わり方を意
識し、行動できる
○学習項目
・ネット依存にならない生活を
心がける(教科等)
・他人に安易に個人情報を流さ
ない(なりすましの対策)
(教科等)
※ 下線部をクリックすると、指導事例が示されます。